「(文単)英検®︎文で覚える単熟語の使い方」最大限活用するには?
英検®︎を受験する人なら誰でも聞いたことがある「英検®︎文で覚える単熟語シリーズ」。
長文型の単語帳で、過去に出題された長文も使用して作られているのが特徴です。
長文型であるため、英検®︎のリーディングやリスニングの対策に使う単語帳だと考えている人が多いようです。しかし、使い方次第で4技能全てに影響を与えることができます。逆に使い方を間違えれば、あまり結果に結びつきにくいのも特徴です。それは長文型であるため、収録語彙数がパス単に比べるととても少ないからです。
あなたも文単を使いこなして、目標級に合格しましょう。
文単のレベルや特徴が詳しく知りたい方は別な投稿を参考にしてください👇
それでは当スクールで行っている文単の効果的な使い方の説明をします。
【文単の効果的な使い方】
◾️STEP1:まずは日本語を見ずに読む
ここでまずはわからない単語と文を把握しましょう。どの単語の意味がわからなくて、どの文章の文法が理解できないのかを判断できるよう印をつけておくと良いかもしれません。
《注意》赤文字の見出語の上から蛍光ペンで引いてしまいますと、赤シートで文字が消えなくなってしまいます。
◾️STEP2:精読をする
精読とは、文法、単語レベルで全てを理解できるように分析して読むことを言います。STEP1でチェックしたわからないところを全て細かく調べ理解できるようにします。単語の意味などは付属の日本語訳を見ればわかりますが、文法表現を理解するために、場合によっては文法書を用いなければならない時もあるでしょう。
《注意》英文のページに解説を書いてしまうと、後から読んだ時に解説も目に入ってしまうため、理解したと勘違いをする学習者がいます。解説は必ず日本語がある右のページに書き込みましょう。
◾️STEP3:読んで全て理解できるようになるまで何度も読み込む
次に、文章を読んで、日本語や解説を見なくても、全て理解できるようになるまで何度も読んでください。
《注意》1日で理解しようとせず、同じところを読むのは1周してからにしましょう。1日で覚えたから「もう覚えた」と勘違いをしてしまう人もいますが、何日おいても「覚えている」状態で初めて「覚えた」ことになります。
◾️STEP4:付属CD音声と同じスピードで速読できるまで何度も読む
文単にはCD音声が付属しています。ちょっと面倒でも一つ一つの文章のタイムを調べましょう。各トラックのタイムを見ればわかりますので簡単です。
ただ読めるようになっただけでは、スタート台に立てただです。英語は読むスピードもレベルが上がれば求められます。さらにリスニングでは1つの単語につき0.2秒で解釈できなければそのスピードについていくことができません。読むスピードでも追いつけないのに、リスニングでついていけるわけもありません。
リスニングにつなげる上でも、音声のタイムを切るまで読むスピードを高めましょう。
《注意》意味を考えずにただ速く読んでしまう学習者がいます。理解して読んでいなければ全く意味がありません。文の意味を理解できるスピードを上げるように心がけましょう。
◾️STEP5:ディクテーションを行う
ディクテーションは音声を聞いて、その文を書き出すトレーニングです。何回聞いても構いませんので、全ての文を書き出してみましょう。
ディクテーションをする目的は、聞き取れている部分と聞き取れない部分を把握することにあります。聞き逃している部分を客観的に見つけることができる唯一のトレーニングです。最初からシャドーイングをしてしまうと、聞き取れていない部分に気がつけないまま行ってしまうことがあります。どんなに上級者でも聞き逃している単語はあります。必ず聞き取れていない単語を把握してからシャドーイングに移るようにしましょう。
《注意》あくまで聞き取れていない単語の把握が目的なので、スペルミスは気にしないようにしましょう。
◾️STEP6:シャドーイングを行う
シャドーイングは、CDに続いて、1単語遅れてリピートしていくトレーニングです。口が回らない部分は何度も繰り返し聞きながら慣らしていくようにしましょう。CDを1度も止めずに行えるようになるまで何日も練習しましょう。
口がついていけないということは、口の筋肉が動きに慣れていないだけです。リフティングが1日で出来るようにならないように、口の動かし方も1日では上手く出来るようになりません。
何日も練習し口が動かし方を覚えるまで何度も練習しましょう。
◾️STEP7:パラレルリーディングを行う
パラレルリーディングとは、音読とシャドーイングを同時に行うトレーニングです。文字を見ながら音読をしますが、CDの発音に気をつけながら行えるようにしましょう。
これも、CDを一度も止めずに行えることができれば合格です。
◾️STEP8: CDと同じ発音、スピードで音読できるようにする
次は音声なしで音読を行います。
この目的はリスニングでの音声認知力を高めることです。リスニング力を高める方法で最も効果的な方法は、CDと同じように音読できるようにすることです。
実はリスニングで音声が聞き取れていない原因は、音声認知力が低いことにあります。簡単にいえば、流れてくる音声の「音」に慣れていないことが原因です。
自分でも同じ発音ができないということは、その音に対して音声認知が低く、聞き取れない確率が高いんです。CDの後に続いて発音できたから「大丈夫」ではありません。
音声がなくても自分で発音できることが、リスニング力を高める近道なんです。
◾️STEP9:ブランクリーディングを行う
これは当スクールのオリジナル認知トレーニングになります。やり方については別の投稿で解説していますので、参考にしてみてください。
「ブランクリーディングのやり方とその効果」についてはこちら
◾️STEP10:リプロダクショントレーニングを行えるようにする
「文単はリーディング力とリスニング力を高めるためのもの」だと思っている人はいませんか?違います。
スピーキングでもライティングにも応用できます。
文単は英検に出題されたアカデミックな内容を取り扱っています。そして、英検®︎ではスピーキングとライティングでもアカデミックなテーマが扱われます。そのため、文単に登場するテーマは、ライティングやスピーキングでとても使える内容ばかりなんです。現に筆者も英検®︎英検1級スピーキングでは、文単の内容を大いに活用しています。ライティングでも話題作りにとても役立っています。
リプロダクションとは文章を全く見ずに文の内容を口頭で言えるようにするトレーニングです。テーマを見ただけで、2分以内に詳しくスピーチできるようになったら合格です。
《注意》暗唱ではありませんので、暗記する要領では練習しないでください。あくまでスピーチの練習です。
以上が「英検®︎文で覚える単熟語の効果的な使い方」の説明です。
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