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シャドーイングに口が追いつかない科学的な理由

リスニング力向上には欠かせないトレーニングのひとつであるシャドーイング。しかし、やってみるとこれがまた難しい!

そもそも「口が回らなくてついていけないよ!」という方は多いはず。

そこで今回は、なぜシャドーイングについていけなくなってしまうのかを科科学的に解説いたします。

シャドーイングについていけない科学的な理由

ここではシャドーイングについていけない原因を説明します。

可能性①:口の筋肉が英語の動きに慣れていない

最も英語学習者がつまずく原因です。

発音は歴とした物理現象です。作った口の形で発音が決定します。あなたが「カ」と発音していても、リスナーが「キ」と聞こえたら、十中八九「キ」の発音をする口になっています。

そして言葉は口の筋肉を使って発音されます。英語の発音にあなたの口の筋肉が慣れていなければシャドーイングについていくことはできません。シャドーイングは運動神経を使った口の運動です。リフティングや自転車と同じで、最初からできるわけではありません。毎日行うことによって口の筋肉が英語の動きに慣れてくるんです。

解決策①

 口の筋肉が動きに慣れてくれば、スピードについていけるようになりますので、苦手な部分を何度も練習しましょう。

可能性②:スピードが速すぎる

上記の「可能性①」で説明したように、シャドーイングは口の筋肉が英語の動きに慣れているかがポイントになります。慣れていない場合、当然ハイスピードでもできるわけがありません。まずはあなたの口の筋肉が動かし方を覚えるまでゆっくりとしたスピードで行うと良いでしょう。ある程度口が動かし方に慣れてきたら徐々にスピードを上げるようにしましょう。

解決策②

英語学習では、スピードコントロールがついている音声機器は必須です。同じ教材でもスピードを変えるだけで、難易度が全く変わります。今までやってきた教材のスピードを速くすることで、高負荷なトレーニングを可能にしてくれます。同じランニングでも10kgのウエイトをつけて走るといつもよりもずっと負荷が高まります。シャドーイングのために、音声機器を購入しておくと良いでしょう。

可能性③:言えない単語の発音を知らない

「当たり前だ」と思った方も多いと思いますが、これもよくあることなんです。このパターンの人は自分で思っていた発音とのギャップがあり、リピートすることができないんです。筆者も英語の指導の中でお客様の発音確認をしますが、簡単な単語でもできていないケースがほとんどです。学習者の多くは発音記号で発音を学ぶのではなく、デタラメな教員が発音した英語やカタカナ発音で覚えます。多くの場合間違っていることにすら気が付かず、先入観で発音し、シャドーイングも行っています。そのため、一向に正しい発音も身に付かず、シャドーイングも成長しないというスパイラルに陥ります。シャドーイングは耳から入った音を音声認知し、その認知した音を自分で再現する練習です。しかし正しく認知できるのは知っている音のみです。知らない音はかなりの上級者でないと正しく聞き取ることはできません。

解決策③

単語は必ず発音記号で覚えるようにしましょう。一度シャドーイングをしている単語の発音記号を確認してみると良いと思います。意外に自分がどれだけ間違っていたかがわかるでしょう。上記でも述べましたが、リピートできるのは知っている音だけです。正しい音を知らなければ、それだけシャドーイング攻略への時間が長くなります。効率よくシャドーイングを行うために、正しい発音を身につけましょう。遠回りだと思われるかもしれませんが、それが近道なんです!!

以上がシャドーイングのスピードに追いつけない理由になります。今回は科学的な目線で解説しましたが、違う視点から見れば他の原因もあります。もし今回の理由に当てはあった場合は、提示した解決方法を試してみてください。

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