英単語帳タイプの選び方と使い方(長文型編)
英語学習には欠かせない教材である単語帳ですが、大きく分けると4種類のタイプがあります。今回はその1つの『長文型』の紹介をします。
※単語帳の4つのタイプの違いについては、別の投稿でありますので参照してください
長文型の単語帳
「本を読む要領で単語を覚えたい」
「長文やリスニングトレーニングをしたい」人は長文型の単語帳がオススメです。
最近は学習者が飽きないよう長文のストーリーが工夫されてます。また、英字新聞などの難しい文を素材としているものもあり、学習レベルに応じてストーリーの内容を楽しむことができます。
ディズニー映画の内容を単語帳にしたものや、動物の図鑑形式のものも出てきました。自分の興味に合わせて、楽しく続けられるものを選ぶと良いでしょう。



人気の長文型単語帳

英検®︎、TOEIC®︎を受験する学習者に人気の代表作を紹介します。それぞれレベルが細かく分けられているものもあるので、用途や自分の学習段階に合わせたものを選んでみましょう。また今後1冊ずつ解説した投稿もしていきます。
- 英検文で覚える単熟語シリーズ
 - 速読単熟語シリーズ
 - 読んで覚える単熟語シリーズ
 - ターゲット長文Rシリーズ
 - ジャパンタイムズ社説集
 - TOEIC特急シリーズ
 
メリット
- 長文読解の対策ができる
 - リスニングの対策ができる
 - 長文のトピックはライティングやスピーキングの内容で使えるものばかりなので、ストーリーを覚えてしまえばそのまま応用することができます
 

デメリット
- 長文の中に単語を散りばめるため、どうしても見出語の数が少なくなってしまう
 - 見出語がレベル別や品詞などのジャンル別に分かれていない
 - 長文にフォーカスしているため見出語の派生語が載っていないことが多い
 

ストーリーがあるおかげで、リスニングや読解トレーニングに使うことができます。これは他の単語帳にはない大きな特徴ですね。その反面、見出語の数が他の単語帳に比べ少ないことが最大のデメリットです。単語帳ではありますが、純粋な単語力をつけたいのであれば別の単語帳がおすすめです。
さらに、長文の中で単語の使い方やニュアンスまで覚えることを意図して作られているので、単語の説明が多くありません。挑戦してみたい長文型の単語帳が見つかった場合は、その単語帳に挑戦する前に、ある程度の単語力を身につける、または単語帳のレベルを少し下げて読みやすいものを選ぶことをおすすめします。
長文型の単語帳を選ぶときの注意点
購入する場合には注意が必要です。
長文になるので、あまりにも知らない単語が多過ぎると、内容をなかなか理解できずに、読むことが嫌になってしまうことも珍しくありません。
もちろん、知らない単語を覚えることが単語帳本来の目的ですが、心理学的に、終わりが見えないことに対しては集中力が下がってしまいます。
 さらに、他の単語帳と違い、文脈があり、読む量が多くなります。
あくまで単語帳の目的は「単語を覚えること」です。文章の理解に時間がかかると、内容を楽しむどころか、単語の暗記に費やす時間も短くなってしまいます。
文の中にわからない単語は3割までのものを選ぶ
英文の中で、3割以上知らない単語があると苦しくなります。わからない単語が多い方が燃える方は別ですが、ページをめくるスピードが遅ければ、ストレスに感じて続けられなくなってしまうでしょう。
覚えることも大事ですが、続けることはもっと大切なことなので、自分のレベルに合ったものを選ぶことが必要です。
トレーニングについて
長文型の単語帳では、
- 音読
 - 速読
 - シャドーイング
 - オーバーラッピング
 - 要約
 - リプロダクション
 - メンショントレーニング
 - ブランクリーディング
 
など様々なトレーニングをすることができます。

知っている単語を増やすことだけに焦点を当てず、英語力を全体的に高めながら語彙を増やしていきましょう。
他の単語帳のタイプ
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