英語学習の必須アイテム『英単語帳』には4つのタイプがある
英語を学ぶ時に最も大事なアイテムの1つである『英単語帳』。英検やTOEICなど外部検定(英語資格)から大学受験用まで幅広く出版されています。
しかし、出版されている単語帳の数が多すぎて、
「どれを選んでよいのか」
「自分が使っている単語帳で大丈夫なのか」
と多くの学習者が悩みを抱えています。
<やっちゃダメ>
暗に
「友達が使っているから」
「ツイッターで勧められているから」
という理由で購入してしまうと、自分には合わず、学習が非効率になり、最悪の場合、学習自体をやめてしまうこともあります。
単語帳はどれが1番良いということはありません。単語帳と自分との相性を理解することで英語学習を加速させることが出来ます。
【長文型の単語帳】
メリット
単語を覚えるだけでなく、長文対策やリスニング対策をすることができるのが特徴。最近の長文型は、ストーリーの内容が面白く、学習者を飽きさせない工夫がされている。ストーリーを丸暗記してしまえば、同じようなトピックの英文を読んだ時、理解することも容易になる。
デメリット
単語の説明が短いので、派生語などは学習できない。また、長文の中には知っている単語も多いため、ただ語彙力だけを増やしたいのであれば、次に説明する『文脈型』の方がおすすめ。あくまで「単語を学びながらストーリーを楽しみたい」人のための単語帳。そのため、収録語彙数は、他の単語帳と比べ少ない。
価格:880円 |
【文脈型の単語帳】
メリット
収録語彙が多いため、1冊でかなりの数の語彙を増やすことができる。また、派生語など語彙の使い方の説明も載っているので理解がしやすい。例文は見出し語の意味を簡単に推測できるよう工夫してある。例文の文脈の中で、見出し語の意味を推測するトレーニングをすることもできる。
デメリット
ストーリーがないため、長文対策やリスニングトレーニングを行うことはできない。1冊に収録されている語彙数が多いため、1冊覚え終えるのにかなりの時間を必要とする。
価格:1,210円 |
【発信型の単語帳】
メリット
単語の使い方を身につけるために、例文を覚えるとなるとかなりハードルが高くなるが、この単語帳では、単語の使い方がわかる最小の単位(フレーズ)で例文が作られている。フレーズを覚えることで、見出し語の使い方を習得することができる。
デメリット
文脈型と同じでストーリーがないため、長文対策やリスニングトレーニングを行うことはできない。1冊に収録されている語彙数が多いため、1冊覚え終えるのにかなりの時間を必要とする。
価格:1,100円 |
【連想型の単語帳】
メリット
単語のイメージや意味理解を最も学ぶことができる単語帳。単語帳の中では、科学的に最も長期記憶に残りやすいタイプ。派生語も多く、単語のニュアンスまで覚えることができるため、ライティング、スピーキング時のワードチョイス力を高めることができる。
デメリット
1つの単語の説明が多いため、収録語彙数が少ない傾向。あくまで単語の意味やイメージの理解が目的。他の単語帳と違い、英語力を高めるトレーニングは行えない。
価格:1,320円 |
【単語帳の共通点】
<注意>
どのタイプが良いわけではなく、それぞれにメリットもデメリットあります。自分に必要なことを中心に選択しても良いし、好みで選ぶこともできます。ただ、1つのタイプに固執しすぎると、英語力の中で偏りが出てしまうので、時には苦手なタイプの単語帳も使いましょう。最近は、複数のタイプを混ぜて作られているハイブリッド型も多いようです。いろんなタイプを見ていきましょう。
<最優先事項>
いずれにしても、最も大事なことは続けることです。自分が好きなやり方で行うことが最もモチベーションを保つ秘訣です。相性の良い単語帳を見つけて楽しく英語を学習しましょう。
今回は当社の指導でも用いる『単語帳の種類』について説明しています。
今後の単語帳選択に役立てていただければ幸いです。
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